目黒通りの壁面収納家具店     R-au-M3/ラウム

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収納もアバンギャルド?

      2016/08/21

【IT茶人 近藤 俊太郎 氏 Part1 / お茶道具編】

モノを整理することは、自分の価値観を見直す機会

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みなさま、こんにちは。シリーズ第2回目にご登場いただくのは、ITの仕事に従事しながら、年間500冊もの本を読まれるほどの読書家。また、茶人として、幅広く活動されているこの方です。

近藤さんproph

人物紹介

IT茶人 近藤 俊太郎(Kondo Shuntaro) 氏: 1979年広島県生まれ。東京都世田谷区在住。
大手家電メーカー(NEC、三洋電機)にてシステム開発や新規事業の立ち上げにかかわる。その後、ベンチャー企業やデザイン会社を経て、2006年に日本最大の化粧品クチコミサイト「@cosme(アットコスメ)」を運営するアイスタイル入社。化粧品通販サイト「コスメ・コム」や化粧品専門店「@cosme store」の立ち上げなどリテール事業を担当(各子会社「取締役」)し、2012年より@cosmeの新規事業開発および広告事業を担当。その後、2014年よりアライドアーキテクツ株式会社にて新規事業開発を担当。

また、2005年から裏千家にて茶道を始める。2009年、「日中友好使節団 文化チーム(主催:外務省)」の一員として中国各地開催された文化交流プログラムへの参加をきっかけに若い世代に茶道の楽しさを伝える活動として「茶団法人アバンギャルド茶会」を立ち上げる。

京都大学、東京大学などの宇宙物理学者とコラボレーションした「宇宙茶会」や陶芸家やアーティストと一緒に茶室を造る「丿貫(へちかん)プロジェクト」などの企画を開催。それらの活動をベースに百貨店(伊勢丹、西武、三越)やアートギャラリーでの現代茶の湯展示のプロデュースも手がける。

2013年には経済産業省「クールジャパン」の関連事業である「クールジャパンの芽」に選出され、ニューヨーク・ロサンゼルスにて茶道のデモンストレーションを実施。

Web: http://www.ava-cha.com
facebook: https://www.facebook.com/shuntaro.kondo
twitter: @avant_garde_cha

現在、アライドアーキテクツ株式会社にてイベントキュレーションアプリ「watav(ワタビ)」の事業インキュベーションに従事。

写真及び動画撮影:勝又 義人 / 取材:野村 勝哉(R-au-M3)

アバンギャルド茶会とは?

 

IT関連の仕事の傍ら、『アバンギャルド茶会』(通称アバ茶)を主宰されている近藤さん、以前から、その茶会の存在は知っていたのですが、一体どんな活動なのでしょうか?改めて伺ってみました。

ーまず、近藤さんの主宰されているアバンギャルド茶会ですが、非常にユニークでオリジナリティがあります。どのような活動か教えていただけますか?

元々は、若手の芸大の先生達とお茶会を始めたことがきっかけでした。

彼らが前衛アートの作家でアバンギャルドな作品を作っている方が多く、そんな中で、ゆくゆくは彼らの創る道具を使ってお茶会ができたらいいね、という考えから成り立ったものです。元々は、そのような背景でしたが、名前だけが先行して、"変なことをやっているお茶会" や、"変わったお茶会"と捉えられることも多い。

それでも悪いことでは無いと思っているんですね。ただ、唯一守っていることは、自分が習っている流派である裏千家流派に則っていること。全てを壊してではなく、新しいものを取り入れながら、作法や手前は、基本の茶道の精神や型を守る。ですから、アバンギャルドと言っても、ハチャメチャに新しいことをするというわけではありません。

 ーお茶に対する裾野をひろげたり、多くのひとに関心を持っていただくための活動といえますね。

ハイ。

人を招くようになって、自然と道具が増えていきました

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 ーお茶の道具や、お茶碗は、どのように増えていきましたか?

最初は道具には興味がなくて集めることもなかったのです。茶道教室に通い始め、そこでお茶って面白いなって感じても、何か道具を揃える必要を感じなませんでした。ですから2005年にお茶を習い始めてからも、4年間は全く道具に対する思いは、あまり生じなかったですね。

 ーそうなんですか? 意外な感じです。

きっかけは、2009年に外務省主催の「日中友好使節団」の一員として、中国との文化交流プログラムに裏千家の人として参加した際の出会いからです。

その時にご一緒だったアーティストや文化人の方々と語る中で、「お茶って興味あるけど触れる機会がないよね」となり、帰国してから自宅の茶室に人を招いてお茶会を開くようになりました。それが、先ほどの「アバンギャルド茶会」になっていったのですが、そうすると、人を招くための準備として必要な道具を買い集めるようになっていきました。

 ーなるほど、自分用だけでしたら、そんなに必要ないですね。

最初は手の届くものから少しずつ買い始めたのですが、思うものが見つからなかったりということもあり、自分の欲しいものをオーダーメイドで創ってもらうようにもなって。そのように、プロデュースすることが、すごく楽しくなっていってどんどん増えていきました。

 ーお茶の道具と言っても、茶杓、茶筅、棗など、色々とありますが、そういった物も増えていきましたか?

最低限、必要なものは全般的にひと通り揃えました。若手の作家たちと一緒につくったものが多いです。ただ、作家にとっても、お茶の道具は敷居が高い面もあり、ルールが厳しいのでは?と考える人も多い。そこで、一緒に道具のなりたちから学びながら、作家さんの創意を出せるように作り、一緒に使っていくということをしていった。

ーお茶碗が多いですが、お茶碗に惹かれる理由はありますか?

日常的に使えるからです。毎朝お茶を頂いて、Instargamに写真をアップしたりしているのですが、茶碗は必ず必要です。茶入れではなく茶碗なのは、茶碗に抹茶が入っている写真はわかりやすいでしょう?理解しやすい道具であり、使う頻度が高い道具ですし、作り手も一番入りやすいのが茶碗なんです。

 ーお茶碗を手に入れる方法は、どのようにされていますか?お気に入りのお店などはありますか?それとも、先ほどお話されていたように、プロデュースされるケースが多いですか?

作家さんの個展などで、新作を見て買い求めることが多いです。オーダーだと互いに労力と時間がかかるし、数が作れない。自分から、出向いて見つけてくることが多いです。

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マニアックなコレクター、蒐集家ではなく、あくまでも使われるための道具だからこそ、価値があります。

今回は、そんな背景をお聞きしました。




次回へ続く。

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